KYOSUKE-YAMATABI〜山旅

日本の山を旅するブログ〜登山、温泉、車中泊

百名山登山 車中泊で行く四国剣山登山と讃岐うどん巡り(1)

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コロナウイルスに翻弄される2020年秋、久しぶりの3連休を利用して、四国にある百名山、剣山に登る山旅を計画しました。四国には2つの百名山があります。今回登る剣山と石鎚山。同時に2つ登ることも考えましたが、今回は百名山登山と同時に重要なミッションがあります。それは讃岐うどんを食べること。3年前、軽キャンピングカーで四国一周をした際に偶然入った香川のうどん店で、讃岐うどんの美味しさ、奥深さに触れて、機会があれば讃岐うどんの店を巡る旅がしてみたいと願い続けていました。そして今回、やっと剣山の登山とともに讃岐うどん巡りを実現することができました。

今回の旅の行程

1日目:名古屋ー淡路SA(車中泊

2日目:淡路SAー香川県でうどん店巡りー大歩危小歩危ーかずら橋ー剣山登山口見ノ越

   (車中泊

3日目:剣山登山ー香川県道の駅たからだの里さいた(車中泊

4日目:香川県でうどん店巡り

登山が目的なのか❓はたまた讃岐うどんが目的なのか❓間違いなくうどんの方が比重が高いですね😆

 

夜勤明けの夕方、名古屋を出発。新名神高速を一気に飛ばし、京都、神戸を過ぎ明石海峡大橋を渡って淡路島へ。橋を渡り切るとすぐに今夜の車中泊地、淡路SAに到着。時刻は21:00。季節はまだ夏の暑さが残る時期ということで、気温は25度。湿度も高く、なかなか不快な車中泊となりました。雨も降っていてジメジメします。扇風機全開で眠ることになりました。以前の四国一周の時以来の淡路島。明日は久しぶりの四国上陸です。

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起床すると雨☂️は止みましたが、曇っていて、はっきりしない天候です。明日の剣山登山は天気が良くなってくれ❗️そう願うばかりです。さあ、香川を目指して出発です。淡路島を南下し、大鳴門橋を渡ると四国上陸。久しぶりの四国だな〜。この前は徳島から一気に室戸岬を目指しましたが、今回は高松自動車道香川県を目指します。淡路島を出発して2時間あまり、香川県高松市に到着しました。さて讃岐うどん巡り開始です。今日は午後より明日の剣山登山の為、徳島県に行かなくてはいけません。およそ昼過ぎまでうどん店を3店舗訪れる計画です。

まず1軒目は、高松市手打ち十段うどんバカ一代。名物釜バターうどんで有名。早朝6時から営業しているようで、僕は到着したのは9時。結構街の中心部にある感じで、休日ということもあり、街の中は閑散としていました。しかし、突如人の長い行列❗️まさか。。。そのまさかですでに長い行列ができていました。そうだよな😭僕が甘かったです。恐るべし讃岐うどん❗️駐車場の車のナンバーが日本全国❗️これは正直驚きました。気を取り直して行列に並びます。30分ほど待って入店しました。意外に回転率が良くて、どんどんお客さんが入れ替わっていました。そしてそして名物釜バターうどんを注文。

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熱々釜揚げうどんに生卵、バター、黒胡椒、そして出汁醤油。この材料が生み出すコラボレーションが不思議や不思議❗️本当にカルボナーラになってました。基本はやはり味、食感のしっかりとした手打ちうどんが美味しいこと。それが一番だと感じました。やはり名古屋ではこういううどんは食べれません。文化の違いですが、うどんの美味しさはやはり「讃岐」だと思いました。

讃岐の洗礼を浴びてさあ、2軒目のお店に向かいます。高松市から車を1時間あまり走らせます。周りの風景がどこかのどかな田舎の風景となってきました。香川特有のお椀型の山が見えます。一際お椀型の綺麗な飯野山(讃岐富士)が見えてくると、うどんの名店がたくさんあるエリアに突入です。

2軒目は丸亀市なかむら。田園風景の中にある名店です。やはり他県の車がたくさんです。バイクもたくさんあって、ツーリングの途中にうどん、なのかな?羨ましい😆こちらの店で注文したのは、基本のかけうどん。麺はさっき行ったバカ一代とは違って細め。うどんに個性はあまり感じませんでしたが、出汁の美味しさに驚きました。これがいりこ出汁って言うの❓鰹出汁の風味もする❓香りと風味が非常に印象に残りました。これも名古屋にはない感じです。うーん🧐王道のかけうどんですが、やはり人気の理由がわかりました。

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これでうどん2杯をいただきましたが、サイズは小を注文しているので、まだいけるかな?という感じです。さあ、3軒目の店に向かいます。3軒目はちょっと方向性を変えて、カレーうどんを食べに行きます。なんだかんだでカレーうどん大好きなんです❗️出汁のうどんもいいですが、カレー🍛はみんな大好きですから😘と言うことで、目指すお店は同じ丸亀市の麦香(ばくか)。YouTubeで見て気になっていたお店です。なかむらからさほど遠くない距離にあります。車を走らせていると、道沿いに喫茶店のような外観のお店が。看板に「麦香」と書かれています。さっきのなかむらとは違う雰囲気。小さな駐車場は車で一杯です。人気店だぞ〜今回のうどん店巡りで一番入店に苦労した店です。周りに店の駐車場意外、車を停める場所が見当たりません。駐車場が空くまで周囲を30分ほどウロウロしていました。チャンスを見計らっていざ入店。狭い店内はお客さんで一杯でした。このお店はよくあるセルフの店ではなく、店員さんが注文を取りに来てくれます。さっそく人気メニュー、クリーミーカレーうどんを注文。クリーミーってなんぞや❓カレーの上に生クリームがかけられています。これがカレーの味をまろやかに、またコクを増しています。あら不思議❗️そして肝心のうどんは、前の2軒よりコシと言うより、ふわふわモチモチの食感が強いです。程よい弾力のある柔らかいうどんにカレーが絶妙に絡む❗️これは今までで一番美味しいカレーうどんかも。と思いました。昔高松市繁華街の夜のみ営業してるうどん店(おそらく手打ちうどん鶴丸というお店)のカレーうどんも衝撃的でしたが、こちらはまた趣が全く違う、とことんまろやかさ、優しさを追求したカレーうどんだと思いました。超おすすめです❗️

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本日はうどん店を3軒訪れることができました。お腹も一杯になってきたので、明日の剣山登山のために一路徳島県を目指します。途中、時間があったので、徳島の観光地、大歩危小歩危、祖谷のかずら橋を訪れました。ちょうど休日だったため多くの観光客がいました。その後、ケーブルカーで行く温泉として有名な秘湯、祖谷温泉で温泉♨️に入り、今日の車中泊予定地、剣山の登山口、見ノ越に向かいます。

※祖谷温泉♨️については秘湯・名湯シリーズでレポート予定。

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美馬から見ノ越への国道は、四国名物「酷道」でした。2時間近く車1台走れるかという道幅の道を走りました。これが本当に疲れた😭四国の国道は本当に酷道です❗️車中泊地の登山口は標高が高く、9月にしてはかなり涼しかった。あとなぜが山奥なのにテレビの電波がバリバリに入って、山奥でまさかの「半沢直樹」を観ていました😆車内でお酒を飲みながら「倍返しだ〜❗️」を聞きながらまったり。車中泊山旅2日目が終了しました。

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北アルプス山行記 雲上の秘湯を目指して〜白馬三山縦走、白馬鑓温泉(2)

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白馬三山縦走、雲上の秘湯を目指す山旅、2日目のスタートです。早朝、昨日はガスで見えなかった白馬岳の山頂が見えました。白馬岳は非対称山稜地形の典型的な山です。穏やかな傾斜の富山県側と、崩壊が激しく、急峻な崖となっている長野県側、これほどはっきりとしている山も珍しいですね。白馬岳の個性だと思います。

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目指す方角を見渡すと、眼下にはもうひとつ山小屋、白馬岳頂上宿舎が見えます。こちらにはテント場があります。そして遠くにはこれから縦走していく白馬三山の山々、杓子岳、鑓ヶ岳が見えます。目指す温泉は鑓ヶ岳の中腹。ここから5〜6時間の行程。本日の天候は徐々に悪化して行くという予想。雨☂️が降らないうちに白馬鑓温泉小屋に到着したい。

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(左)ヨツバシオガマ(右)ウルップソウ

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(左)コマクサ(右)ハクサンコザクラ

白馬岳から、杓子岳、鑓ヶ岳の縦走は登山道脇の高山植物も多く、天候が良ければ対岸の立山連峰剱岳の眺望も楽しめて、北アルプスの稜線歩きの醍醐味が味わえます。崩壊の激しい杓子岳、鑓ヶ岳の荒々しい山容⛰もいいアクセントになっています。アップダウンを繰り返しながら岩の稜線を歩いていきます。今回はやはり天候があまり良くなく、眺望には恵まれていないのが残念なところですね。😢

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鑓ケ岳を通過し、白馬鑓温泉への下降点となる分岐を目指します。前方には天狗平からその先、不帰キレットに通じる稜線が見渡せます。下降点までの稜線は白い砂礫の道となっており、所々にコマクサのピンクの花🌸を見ることができました。

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分岐から白馬鑓温泉に向けて一気に高度を下げていきます。白馬の山では長野県側の斜面は崩壊が進んでいて、岩場の急な登山道が多く、白馬鑓温泉への道も同様となっています。鎖場などが多く現れて、雨の降るような場面ではスリップ注意で、慎重に歩く必要があります。天気予報通り、ガスに包まれる天候となってきました。雨☂️もパラパラと落ちてくる状況。足元に注意しながら歩みを進めました。急で滑りやすい道を歩き続けること2時間あまり、正直、しんどくなってきた頃、突然小屋のようなものが姿を現しました。着いた😭白馬山荘を出発して6時間弱、そんなに時間はかかっていないけど、この下りで疲れが倍増してしまいました。

しかし、ここは憧れの雲上の秘湯♨️疲れと同時にテンションがMAX状態の自分がいました。

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白馬鑓温泉小屋。白馬山荘グループの山小屋。鑓ヶ岳の中腹、標高2100mに位置しています。想像以上にロケーションが凄くて、こんな急な斜面に建っているのか❗️と驚かされます。地形と豪雪地帯ということからも容易に想像できますが、冬季は雪崩の巣となるようで、この山小屋は期間外には解体されるようです。黒部峡谷下ノ廊下の阿曽原温泉♨️もそうだったな。営業は7月中旬から9月下旬まで。※2020はコロナウイルスの影響で営業中止。文字通り登山のできる期間以外は入浴は難しい秘湯となっています。

小雨の降る中、ようやく辿り着いた白馬鑓温泉。到着時間が早かったようで、僕が今日の一番乗りのようです。受付を早く済ませて「独泉」間違いなしだ❗️

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宿泊手続きを済ませて、部屋に荷物を置いて、いざ温泉へ♨️。予想通り、独泉でした😀早く小屋に着いたから実現できたご褒美。そして入浴。うっ、結構熱い❗️あ〜沁みるわ〜😆入れない温度ではなく、これは適温です❗️しばし至福の時間を味わいます。瞑想の時間です。最高、、、。っとふと我に帰り、湯を観察します。硫黄泉と言いますが、ほとんど透明。しかし湯の花が少量舞い、硫黄の香りもしっかりします。どこから湯が注がれているのか❓見渡して見てもすぐにわかる注ぎ口がない。どうして❓じっくり観察すると、小屋のある壁側から湯が湧き出しています。これはどういうことでしょう。源泉は小屋の裏の岩壁から湧いているとのこと。おそらく石垣の中に源泉を流しているのでしょう。壁からどんどん湧き出す源泉は多量であり、反対の浴槽淵からどんどん流れ去っています。まるで滝のよう。テント場方面に川のように流れています。かなりの湯量の掛け流しです。あっ、そうか❗️女性専用の内風呂は白濁しているようで、この混浴の露天風呂はあまりの湯量の多さに、白濁する前に流れ去っているのか❓これは凄い鮮度です。素晴らしい❗️小屋のホームページでは源泉温度43度、毎分760リットルの湧出。絶妙の温度、湧出量がこの素晴らしい温泉の状態を実現しているようです。まさに奇跡の温泉だと思いました。

この露天風呂、混浴となっていますが、テント場から丸見え、あまりにオープンな環境から女性はほぼ入浴できないのでは❓と思ってしまいます。実際そうかも。しかし前述しましたが、女性専用の内湯があります。入浴する場合、女性浴室で水着に着替えてくれば入浴可能かも。実際そういう人がいました。あと夜間8時から9時まで女性専用となるようです。

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あいにく天気は悪く、露天風呂からの景色は見ることができませんでした。が、それ以上に素晴らしい温泉との出会い♨️ここまで来てよかった。そう思える素晴らしい温泉♨️でした。一度やってみたかった、温泉でビール🍺最高です😆全身に染み渡るわ〜本当に素晴らしい日本を代表する秘湯でした。

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3日目、早朝最後の露天風呂を満喫して、帰路につきました。今日は朝から大雨☂️下山口の猿倉までは、途中、小日向のコルまでは、崩壊の進んだ歩きにくい登山道を歩きます。意外に手強い道なので注意して進みます。雨の中、黙々と歩きゴールの猿倉に到着。白馬の山中に湧く秘湯を目指す山旅は終了しました。天気にはあまり恵まれませんでしたが、アルプスの稜線歩き、秘湯温泉♨️と白馬の山の魅力を満喫した思い出に残る素晴らしい3日間でした。

 

♨️おすすめ登山後温泉♨️

八方温泉 八方の湯 800円 AM9:00〜PM22:00 

※木曜日は正午から営業

白馬周辺の山の登山後におすすめな温泉。八方バスターミナルの近くにあり便利。同じ源泉を利用した、おびなたの湯、みみずくの湯がありますが、立地が一番良く、何より新しく綺麗な施設です。おびなたの湯が源泉地にあり、お湯の良さは素晴らしいですが、露天風呂しかない施設のため、登山後の汗を流すには不向きかも。泉質はアルカリ性単純泉。p H 11の強アルカリ性でツルツル感が凄い。無色透明の実に綺麗な湯。源泉温度が高く、湯量も豊富。新鮮な湯が多量に掛け流しです。ほのかな硫黄臭もあり。登山後の温泉に最適です。

https://hakuba-happo-onsen.jp/

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(その他)白馬塩の道温泉 倉下の湯 600円 AM10:00〜PM21:00  無休

八方温泉と違い赤褐色の成分濃厚な湯。ナトリウムー塩化物・炭酸水素塩泉。炭酸を含んだ塩化物泉で、鉄臭あり。成分の濃さを感じる入浴感が特徴です。こちらもバスターミナルからさほど離れていないので便利です。

https://www.kurashitanoyu.com/


 

登山日:2016年7月

北アルプス山行記 雲上の秘湯を目指して〜白馬三山縦走、白馬鑓温泉(1)

夏の登山、冬のスキーと一年を通じて、多くのアウトドアファンを惹きつけけてやまない長野県白馬村。交通の利便性の良さ、麓の温泉♨️や宿泊施設の充実ぶり、日本を代表する山岳リゾートですよね。夏山登山最盛期には日本全国から多くの登山客が訪れます。

白馬岳登山と言えば、多くの登山者が「白馬大雪渓」を思い浮かべると思います。盛夏、涼風が吹き抜ける雪渓を歩いて白馬岳の山頂へ。夏山登山の醍醐味満載の代表コースです。大雪渓も素晴らしい❗️当然ですが、今回僕はあえて大雪渓を通らず白馬の山々を縦走してみようと思いました。そしてこの登山の最大の目的地、それは白馬岳の中腹に湧く雲上の秘湯♨️と言われる白馬鑓温泉。標高2100mに湧くワイルド感満点の秘湯として温泉ファンには有名です。大自然の中にこんこんと湧き続ける正真正銘の源泉掛け流し、加えて浴槽からはアルプスの大展望、こんなパーフェクトな温泉♨️温泉大国日本でも滅多にはないでしょう❗️これは行くしかない❗️テンションはMAX❗️さあ、雲上の秘湯を目指して登山を開始しましょう。

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今回の登山コースは次の通り

1日目:栂池自然園白馬大池ー白馬岳ー白馬山荘(泊)

2日目:白馬山荘ー杓子岳ー鑓ヶ岳ー白馬鑓温泉小屋(泊)

3日目:白馬鑓温泉小屋ー猿倉

栂池から入山して白馬三山を縦走、その後目的地の白馬鑓温泉小屋を目指し、猿倉に下山するという行程です。梅雨明け後、本当なら夏山シーズン真っ只中という天候のはずですが、なかなスッキリとした天候にはならず、雲の多い、時々雨の降る3日間の登山となりました。

白馬岳登山の良さは、他の山域に比べて交通の利便性が高いこと。主要な登山口へは夏期、バスが運行されておりとても便利。マイカー登山者にとっては本当に助かります。入山口と下山口が違う登山行程を考えることがしやすくなります。

前日、道の駅白馬で車中泊し、早朝八方バスターミナル周辺の駐車場に車を置き、バスで栂池高原に向かいます。そこからゴンドラ、ロープウエイを乗り継いで登山口の栂池自然園へ。途中ゴンドラから新緑の山々の景色が「あー、アルプスに来たな〜」と感じさせて、一気に登山意欲が高揚してきます。

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栂池自然園を出発し、まず白馬大池を目指します。途中、天狗原、白馬乗鞍岳を通ります。標高を上げて行くにつれて、周りの植生も変わり、景色は一気に高山帯となり、谷筋に雪渓が現れ始めるとアルプスの稜線に来たことが実感できます。多くの登山者が夏の白馬の景色を楽しんでいました。

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急登を登り切ると突然目の前に大きな湖が出現します。白馬大池です。なんでこんな場所に大きな湖があるのか❓本当に不思議ですよね。湖畔には白馬大池山荘があり、テント場もあります。湖畔でのテント泊、魅力的だな〜いつかテント⛺️を張ってみよう。この白馬大池から先は本格的なアルプスの稜線歩きが始まります。同時に白馬は花の山🌸🌼ということで、高山植物の花々が多くなっていきます。稜線はお花畑全開の季節です❗️

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※(左)チングルマ(右)チシマキキョウ       

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※(左)ミヤマアズマギク(右)ミヤマキンバイ

白馬大池から稜線を辿り、小蓮華岳を経由して、後立山連峰の主稜線への分岐点、三国境を目指します。今回ガスに包まれる天候でしたが、時折見せる稜線の姿が逆に幻想的で、晴れの展望良好登山よりも趣があるなあ、と感じました。(そう前向きに考えよう😭)

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白馬岳山頂への分岐、三国境に到着すると、北には雪倉岳朝日岳北アルプス最北部の山々が連なっています。いつかこの稜線を歩きたい、そしてもっとその先、栂海新道を経て日本海へ。夢はどんどん広がっていく景色だな。

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三国境から白馬岳山頂へのラストスパート。徐々に高度を上げながら山頂を目指します。ガスの中、出会いはいつも突然やってきます。前方に小さく動くものがいくつも・・おっ、かわいいライチョウの子ども達💕ということは・・いましたお母さんライチョウ。遠くを見渡し周りを警戒中です。僕の数メートル先で周囲を見渡す姿に「人間は警戒しないんかい!」とツッコミを入れてしまいました☺️そんな姿が微笑ましいよね❤️ガスに覆われて視界の悪い天候は、実はライチョウ遭遇率が上がります。天敵の大型の鳥などに狙われにくいからと言われています。まさにアルプス登山のアイドル的存在、ライチョウ。天気が悪くてもこんな楽しみもあるんですよね。

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ライチョウのお出迎えもあり、栂池を出発して7時間あまり。ようやく標高2932m、白馬岳山頂に到着しました。ガスで360度の大展望とまではいきませんでしたが、アルプスの稜線歩きの醍醐味を十分味わうことができました。しかし今回の登山はここが目的地ではありません。白馬岳はあくまで通過点。明日から秘湯♨️を目指して縦走を続けていきます。

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1日目の宿は白馬山荘。定員800名ほど。日本最大の山小屋。最盛期には登山者で溢れる人気の山小屋です。宿泊手続きを済ましてまずは一杯🍺やっぱりこれでしょ❗️山でビール🍺旨すぎます。生きてて良かった〜至福のひと時です😀白馬山荘にはスカイプラザ白馬というレストランがあってそこで生ビールや料理が楽しめます。山小屋の域を超えてますよね。素朴な山小屋も魅力的ですが、設備の整った山小屋も快適そのものです。

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僕は基本山小屋宿泊は素泊まりを利用します。食事の時間など自由がきいて僕は好きです。荷物は重くなりますが、自炊の楽しみも捨てがたいですよね。1日目の夕食は鰻蒲焼。鰻って疲れたからだでもすっと食べられて栄養満点。夏に鰻を食べる理由がわかります。

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白馬の夜は更けてゆく。さあ、明日は雲上の秘湯♨️白馬鑓温泉を目指して歩いていこう❗️









       

KYOSUKE-YAMATABI〜山旅 ブログコンセプト

KYOSUKE-YAMATABI〜山旅ブログを開設して、現在記事の作成方法など色々と試行錯誤している状態です。FacebookInstagramで登山の記録を作成してきましたが、ブログの作成は初めてとなります。なぜブログを始めようと思ったのか❓を説明したいです。

僕は学生時代より登山をずっと趣味として楽しんできました。途中、社会人山岳会に所属したり、ネットで知り合った友人達と登山を楽しむこともありました。登山歴はおよそ25年になります。多くの山に登り、それに伴い日本全国を旅してきました。登山中、たくさんの写真を撮ってきました。自分の登山の経験や記録を何かの形でまとめたい、またできればその経験、記録を多くの方と共有し、登山を愛する多くの方のお役に少しでも立てれば、という思いでこのブログを立ち上げました。

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北アルプス双六岳から見た槍ヶ岳双六岳の穏やかな山容と槍穂高連峰の荒々しい山容の対比が印象的。

学生時代より日本アルプスや東海地方の山を中心に多くの山に登ってきました。アルプスに関しては、南北、中央含めて主要な山はほとんど登っています。その登山で多くの写真を撮影してきました。また多くの登山ルートを歩いてきました。自分が歩いて撮影した山の写真、またルート状況や山小屋の印象など、自分の目線でブログにまとめていきたいです。数年前の写真もあり、決してタイムリーで新鮮な情報ではありませんが、山は普遍的であり、ルートの状況は毎年多少変化していきますが、大きな意味でその山の存在感は変わらないと思うので、少しは参考になると思っています。できる限り再訪して、今現在の情報にもアップデートしていきたいと思っています。

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南アルプス南部、荒川岳に登る途中、千枚小屋からの日の出。富士山が神秘的に朝焼けに浮かび上がる。

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※5月、北アルプス、残雪の穂高。涸沢カールから奥穂高岳。一面を覆う大量の雪が、穂高の山をより一層引き立てる。

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日本アルプスのシンボル的存在、槍ヶ岳槍ヶ岳山荘から槍の穂先。北アルプスはこの山を中心に登山が展開される。

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※日本最大の峡谷、黒部峡谷下ノ廊下の十字峡。手前から流れるのは有名な剣沢。1年のうち、わずかな期間しか歩けない秘境中の秘境。想像を超えた絶景の連続が待っていた。

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※夏のアルプス登山の楽しみ、高山植物高山植物界❓女王、コマクサ。花崗岩の砂礫が白いキャンバス、そこに咲くピンクの可憐な花🌸北アルプス燕岳周辺にて。

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※アルプス登山のアイドル的存在、ライチョウ。会えると嬉しくなる存在です。北アルプス白馬岳山頂付近にて。

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穂高登山の拠点、そして登山者の心の故郷、涸沢カールにて。名物おでん🍢生ビール🍺。山で飲むビール🍺は至高そのもの。このために山に登ります❗️

今、現在一番熱心に取り組んでいること。それは日本百名山の山を登ることです。北は北海道から南は九州鹿児島まで。深田久弥が選定した日本を代表する100座の山。色々意見はあると思いますが、日本全国、品格のある地元に愛される名峰が順当に選ばれていると僕は思っています。この百名山を登ることで、「日本の山の姿」を知ることができる、僕はそう考えました。この記事を書いている今現在僕が登った百名山は60座。あと40座です。おそらく現役で働いているうちに全て登ることはできないと思います。今は1年に数座、コツコツと登っていきたいと思います。百名山登山の記録もアルプス登山と合わせて記録にまとめていきたいと思います。

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※離島の屋久島を除けば本土最南端の百名山開聞岳。ここまで来ると南国の雰囲気。周囲の温泉♨️と地元の美味しい食べ物が旅情を誘う。芋焼酎が美味い😋

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※軽キャンピングカーを購入してできるようになった遠方への登山遠征。東北遠征では憧れの鳥海山に登った。残雪と高山植物日本海の眺望が作り出す景色は素晴らしいの一言。東北を代表する名峰でした。

2020年はコロナウイルスに翻弄された1年でした。登山にも自由に行けない状況になってしまいました。本当に悔しい限りです。そんな中、にわかにキャンピングカーが注目を集めています。車中泊はキャンプも含めて、感染のリスクが低く、安心して楽しめる趣味として話題になっている今日この頃、4年前に軽キャンピングカーを購入して、まさかこんな時代が来るとは思ってもみなかったです。今年、登山より車中泊で旅行に行くことが、自分にとってブームになっていました。本当はアルプスの山を何日もかけて歩きたい❗️しかし色々と制約があってハードルが上がっています。今は自重する時期、そう感じています。車中泊で旅をすること。それは今できる最も充実感の味わえる趣味となりました。僕の軽キャンピングカーでの旅や車中泊の工夫などブログにまとめていきたいと思います。

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山形県鳥海山の登山口、鉾立の駐車場で車中泊日本海に沈む夕日に感動。

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福井県越前海岸の道の駅で車中泊。蟹🦀を食べてみた。

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※真冬の長野県道の駅白馬で車中泊。朝起きると車が完全に雪❄️に埋まっていた。雪おろしがなんか楽しかった❗️

最後に昔から好きだった温泉♨️についてもブログで記事にしていきたいです。泉質やロケーション、歴史など温泉♨️の魅力は多岐に渡っています。僕としては、あまり一般の人が簡単に行けない山奥の温泉、登山でしか行けない温泉を取り上げたいかなと思います。(都会のど真ん中にも魅力的な温泉♨️は多数存在しますが)温泉が大好きなので、個人的な印象をブログにしていきたいと思います。

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北アルプス、白馬岳の中腹に湧く秘湯♨️白馬鑓温泉。登山ルートの途中にある山小屋にある温泉♨️泉質、ロケーション、鮮度、どれをとっても素晴らしい温泉♨️険しい登山道の先にある秘湯。

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八ヶ岳の山中、本沢温泉♨️日本最高所の露天風呂が有名。冬季も営業している山小屋。マイナス10度で入る露天風呂は罰ゲームそのもの❗️でも最高❗️

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黒部峡谷鉄道の終点、欅平駅から徒歩1時間ほど。河原から温泉♨️が湧く黒部の秘湯、祖母谷温泉♨️湯の花舞うワイルド感満点の湯💯

 

今年最後にすき家の牛すき焼鍋を食べる車中泊

車内からブログ更新。外は氷点下。FFヒーター大活躍です。当初の予定では今年最後の連休、四国香川で讃岐うどん巡りを予定していました。しかしコロナの影響で断念しました。いよいよコロナが身近に迫ってきている感じです😭当分車中泊もできないかも😭

最近、ご時世もありテイクアウトメニューが色々な飲食店から提案されてますよね。今回、牛丼チェーンのすき家から販売されているテイクアウトメニュー、牛すき焼鍋を車中で試してみました。肉2倍盛り❤️

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アルミ鍋に具材が盛り付けられており、付属の割り下を入れて火で温めだけで、お店の味が楽しめるというもの。店先で大々的に宣伝してしていて、これは車中泊に最適では❗️と思い購入してみました。生卵2個付きというところが気がきくよね👍味は、、そりゃ美味いでしょ😋完成された店の味、うどんも入っていて満足感あります。車中泊おすすめメニューですね❤️

素朴な疑問、、牛丼界の王者、吉野家はやらないのかな❓やってたらすいません。

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コンビニにあったサッポロビヤホールスペシャル🍺

今年初の雪中車中泊⛄️

今年初の大寒波到来❗️という吉報❓を聞きつけ、夜勤明け、翌日が休みということで、急遽車中泊に出かけました。あわよくば雪中車中泊ができるかも。。ワクワクが止まらない❗️いつもの長野県、温泉のある道の駅、信州平谷に向かいました。キンと冷えた空気の中、極上の温泉♨️に入り、車に戻ると、白いもの❄️がひらひらと空から落ちてきました。こ、これは❓今年初めて雪❄️に出会えました❗️これは雪中車中泊確定❓テンションMAXです。

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愛知県在住の自分としては、雪❄️ってあまり見れないものなんです。北国の人たちには不謹慎に聞こえるかもですが、子どもの頃より雪が降ると正直嬉しいんです。外は氷点下の気温、雪が降る中の車中泊、これは秘密基地感を最高潮にする、素晴らしい演出❗️車中泊の楽しさが倍増しますね。

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最近の寒い日の車中飯の定番といえば、鍋焼きうどん!やっぱり熱々からだが温まるものが食べたくなりますね。僕はセブンイレブンの関西風だし香る鍋焼きうどんが好きです。コンビニの鍋焼きうどんは色々ありますが、うどんの食感、出汁の美味しさなど、一番美味しいと思ってます。食後はFFヒーターを使用して、まったりお酒を飲みながらYouTubeを観て過ごしました。

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古典的なグッズ、湯たんぽ。でもこれ冬の車中泊のマストアイテムです。就寝前、熱々のお湯を沸かして湯たんぽを準備。シュラフの中に入れると、足元がホカホカ!意外と朝方まで温かさを保ってくれます。

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7:00起床。カーテンを開けると白銀の世界⛄️5センチほど積もっています。凄い❗️今冬初の雪に対面できました。ちょっと感動。でも寒い😵気温はマイナス3度、もうちょっと冷えるかなと思いましたが、やはり氷点下って正直寒いよね。名古屋も初雪が降ったというニュースを見て、今年は寒い冬になるのかなと思いました。ここ最近の冬が暖かすぎましたもんね。

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今冬スタッドレスタイヤを新調しました。ブリジストン、ブリザックVRX2。前はダンロップのものでしたが、今回はブリジストンへ。早速試し走行してみました。違いは?よくわからかなかったですが、しっかり雪道走れました。今度は白馬村あたりに行ってガッツリ雪道走行してみたいです。

車中泊便利グッズ②温度計、湿度計

車中泊の快適度に欠かせない要素に「温度」「湿度」があると思います。最近、大きなキャンピングカーではエアコンを搭載することが一つのテーマになっているというか、売りになっているように感じます。それに伴う電源設備の充実という形で見向けられる気がします。でも軽キャンピングカーではほぼ無理な装備ですよね。無理に設置してある軽キャンもありますが、やりすぎ感が半端ないです❗️狭い車内を犠牲にしてしまう。ということで、必然的に車中泊適期というのがあって、過ごしやすい春秋はもちろん適期であり、たくさん厚着をしたり、FFヒーターの使用も想定できる冬もまあ適期と考えられますが、絶対無理なのが真夏の車中泊です。エアコンのないキャンピングカーにとっては苦行そのもの。「真夏の車中泊はどうしたら良いのですか❓」の質問に「できるだけ涼しいところに行け、標高の高いところに行け」と答えるのが通常です。僕の車中泊の経験上、気温の上のボーダーラインは25度だと感じています。それ以上だと扇風機を使っても快適に眠ることはできないと思います。

「温度を知る」こと。それは車中泊の重要事項だと思います。そこで必需品となるが温度計。

車中泊は温度との戦い❗️です。(かなり大袈裟❓)快適な車中泊のをするためには気温や湿度など環境の把握が重要ですね。

 

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